最近では、ダルマメダカとかノーマル形状のメダカとは見た目が異なるメダカがペットショップやホームセンター等で発売されており、それを見た人は新しいメダカなの?って思うかもしれませんが、実際にはメダカの奇形種を固定化したメダカになります。
ダルマメダカの作り方としては、極端に水温が高い環境で卵を孵化させると、それにより奇形と呼ばれている通常とは形状が異なるメダカの稚魚が生まれやすくなりますので、大量に何度もその様な環境で孵化させていると、変わった稚魚が生まれてきます。
後は、その変わった稚魚を育てて繁殖させていきながら、形状を固定させるまで繁殖を繰り返すことにより、胴体の極端に短い奇形のメダカをダルマメダカとして商品化できることになるのですが、この固定化って部分がかなり難しいのが奥が深い話ですね。
ピンポンパールメダカの固定化が難しくて繁殖苦戦中。
それで、毎年夏の暑い時期になると大量にメダカの稚魚を繁殖させて、変わった形状の稚魚がいないかをチェックしているんですが、稀に出てくる2つの頭を持つメダカは殆ど育てることが出来ずに死んでしまいますので、これを固定化するのは超難易度です。
多分ですけど、魚の場合は頭が2つある個体というのは、まともに泳ぐことが出来ない事から、餌を食べることも出来ずに成長が難しいとか、元々内蔵に重大な疾患があるので寿命が極端に短いなどではないか?と思うのですが、育てるのは難しい個体です。
ただ、ピンポンパールって金魚と大変良く似ていて、出目金状態になっている変わったメダカの稚魚がいたので育てていたのですが、無事に4㎝ほどに成長をしたものの、このピンポンパールメダカを固定化して繁殖させるのに現在苦戦をしている状況です。
ピンポンパールメダカが誕生したら結構需要はありそうなのです。
ピンポンパールって金魚は本当にピンポン玉のような形状をした金魚のことで、お腹が真ん丸で見た目も可愛くて人気がある金魚なんですけど、これと大変良く似たメダカが誕生していて、白メダカ個体でピンポンパールなのでとても可愛くて愛嬌があります。
なので、ピンポンパールメダカが固定化出来ると結構な需要はあるとは思うんですが、なかなか固定化するのが難しく、生まれてくるのは通常の白メダカばかりなのでダルマメダカを最初に固定化して繁殖に成功させた人は相当苦労した事が良く分かりますね。
メダカの寿命は2年からどれだけ長くても5年位ですから、そろそろ繁殖させておかないと寿命が近づいてきそうなピンポンパールメダカなんですけど、この様な形状のメダカが長期間に渡って4㎝位まで成長している時点で、内臓疾患の問題は無さそうです。
ピンポン玉のようなメダカのお腹の中には何が入っているのか?
通常、メダカのお腹は魚らしくて水の抵抗を考え、大変スリムな形状をしていますが、ピンポンパールメダカはお腹がピンポン玉のように丸々としいて、金魚のピンポンパールと似たような形状をしているのですが、一体このお腹の中には何が入っているのか?
実際に解剖をしてみないとなんとも言えませんが、病気で死ぬ寸前のメダカのお腹が膨れるのとは状況が違っていて、稚魚の頃からお腹がピンポン玉のような形状をしていましたので、純粋に内蔵とか筋肉でピンポン玉を形成しているのでは?と思っています。
解剖をしてみないと、ピンポンパールメダカの体の構造は分かりませんが、定期的に誕生するこの変わった形状のメダカを何とか固定できればと思って、毎年色々とチャレンジはしているのですが、固定化が難しくて、誰か他に成功する人が出てきそうですね。
興味がある人がいれば、夏場の暑い時期や水槽ヒーターで水温を35度以上の限界地点まで設定して卵を孵化させて、ピンポンパールメダカを誕生させ、無事に成長をさせながら繁殖をさせて固定化まで行うと、かなり面白いメダカが市場に出てくるでしょう。