5月以降になると、毎日のようにメダカが産卵を繰り返すようになりますので、一匹が10個以上の卵を毎日産卵すると、それは大量の卵が産み付けられるわけですが、何も品環境だとメダカの親が自分たちが産んだ卵を全て食べてしまうことになります。
その結果、ある程度広い水槽でホテイアオイやマツモなどがぎっしりと育成している水槽でない場合は、いくら時間が経過しても稚魚が全く誕生することなく、一匹もメダカが増えないままそのシーズンが終わってしまうことになりますので要注意ですね。
結局、人工的な飼育環境にてメダカを効率よく増やしたい場合は、飼育者が意図的にメダカの卵を隔離する必要性がありますので、あとはどれだけ増やしたいかによって、メダカの卵を採取する方法も変わってきますけど、最大限に増やすならシュロです。
メダカの飼育水槽にシュロのみを入れると大量に卵が採取できます。
シュロと言うのはヤシの木を素材にしているメダカの産卵に適した、ホウキの先をまとめたような素材のことなんですけど、これのみを水槽に入れておくと、翌朝には大量の卵が採取できますので、新しいシュロと交換して入れ替えるだけになります。
メダカは卵を水草に植え付けるため、マツモやホテイアオイ等を大量に入れている水槽の場合は、毎回水草をチェックしながら目視で卵を管理者が確認しつつ手作業で採取していくことになるんですが、これが結構面倒な作業になってしまいます。
それで、メダカの卵を最初から大量に取得するのが目的の場合は、シュロのみを水槽に入れておき、その他の水草や流木などは一切水槽の中にない状態にしておけば、メダカは必ずシュロに卵を産み付けますので、それを取り出すだけで良い訳です。
ただ、シュロは自分でヤシの木の皮などから作れば費用はかからないのですが、市販されているメダカ用のシュロを購入すると結構な費用がかかりますので、使わなくなったホウキなどを加工して手作業でシュロのような産卵床を自作する人もいます。
シュロ皮のみで売られている商品なら結構お得です。
メダカの産卵床として売られている商品はお値段がそこそこしてしまいますので、若干購入に躊躇する人もいらっしゃいますから、その場合は、シュロ皮のみで販売されている商品を買えば結構お得に購入することが可能になりますのでお薦めです。
何処かで無料で譲って頂けるのであれば、それが一番良いのでしょうけど、普通はシュロ皮等を自宅で採取できる環境の人は殆どいませんから、ネットでシュロ皮のみを安く撃っている業者がいればそちらから購入しておくとお得になりますね。
複数のシュロが用意できれば、そこに産み付けられている卵を、サテライトや屋外のバケツの中にシュロから取り外して移動させておくだけで、2週間前後もすればメダカの稚魚が孵化していきますから、シュロは水槽の数に合わせて用意します。
ただ、シュロでメダカの卵を採取するのは最初は良いのですが、だんだん面倒になっててくることと、驚くほどのメダカの稚魚が誕生してくることになり、水槽が用意できなくなる状態になってきますから、すべての水槽分のシュロはいらないかもしれません。
メダカの稚魚もイワシの大群のように孵化させることは出来るんですけど、それらを全て孵化させるには、それに見合った水槽が必要になりますので、メダカを販売している業者でもない限り、なかなか全てを育てるのは難しい現状がありますからね。