上部フィルターの水流は弱くできる?|メダカが死んでしまう理由

メダカの飼育をする際に最も大事なことは何かといえば、それは水流をなるべく発生させないことであり、初心者がメダカを殺してしまう理由の多くが水槽内の水流が強すぎることがありますので、飼育を始める際には事前に最も注意しておくべき要件になります。

一般的には、初心者の方が飼育している魚を殺してしまう最も多い理由は餌のやりすぎであることなのですが、メダカの飼育の場合は強すぎる水流で飼育しているため、餌を多くやりすぎる前にメダカの購入からわずか1週間程度で殆どが落ちてしまいます。

それで、こちらの水流についてそれが強すぎることがメダカが死んでしまう原因であるなら弱くすればよいのでは?、と思われるかもしれませんが、実際にはそんなに簡単な話ではありありません。

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濾過フィルターの水が一定の水量で巡回しているのは意味がある。

 

濾過フィルターというのは必ず一定の感覚で水を巡回させているのですが、それはそうしないといけないから、濾過フィルターに合わせて一定の間隔で水槽の水を巡回させていることになります。

もし、弱めの水量でも良いのでしたら、濾過フィルターを製造販売しているメーカーも最初からコストが安い消費電力の低いモーターを採用しているでしょうから、その方がメーカーも利益になるのでやらない理由がありません。

しかし、濾過フィルターの水が巡回する量を少なくしてしまった場合、濾過フィルターの中に設置されているろ材に大量に付着するバクテリアの存続に多大なる影響が出てしまう為、濾過フィルターとして機能してしなくなってしまうのです。

ろ材というのは、どのような種類の濾過フィルターであっても必ず利用されているもののことであり、有名なのはエーハイムのサブストと呼ばれているボール状のろ材などがあります。

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濾過フィルターの水流が強い理由は正しい濾過能力を維持する為。

 

ですから、一定の水量で水槽の水を巡回させつつ、濾過フィルターの中のろ材に付着しているバクテリアが繁殖しやすい最適な水量をポンプを使って24時間回し続けている訳です。

これが、濾過フィルターの水流を弱くすることができにくくなっている理由であり、特に上部式の濾過フィルターの場合は、それを撤去するくらいでないとメダカの飼育に適した環境を作ることができません。

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唯一の例外として高い濾過能力に合わせてそれなりの水流が巡回しているにもかかわらず、エーハイム2213のような外部式濾過フィルターの場合は、ナチュラルフローパイプを使えば大幅に水流を弱くすることができます。

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上部式の濾過フィルターでも水流を弱くすることはできるのか?

 

エーハイム2213のような外部式濾過フィルターでしたら、水流を弱くしたければ簡単にナチュラルフローパイプを取り付けるだけで終わるのですけど、これが上部式の濾過フィルターになった場合は話が異なります。

上部式の濾過フィルターというのは結構強力なポンプが用意されていることが殆どであり、その構造上、水槽の上から下に向かって水が一気に流れ出る作りになっていますので、水流を弱くする為にはL字型のパイプを出口に取り付けるのが普通です。

しかし、L字型のパイプを取り付けて、水流がガラス面に向かって流れるようにしても、メダカが耐えれる水流の強さをはるかに超えてしまいますから、どのように丁寧な水合わせをしたとしても、1週間から2週間前後で殆ど全滅してしまうのです。

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メダカの為には上部式の濾過フィルターを撤去するのが一番。

 

更には水槽の水量を少なくして、水が水槽に落ちるまでに水量を弱くするような自作品を作って対処しようにも、上部式の濾過フィルターの場合は水量を一定以上少なくできない事情がありますので、それもできません。

上部式の濾過フィルターのポンプを見れば分かりますが、これより下の位置に水深がこないようにしてくださいと必ず書かれているのは、それ以下の水量になるとポンプに過剰な負担がかかってしまうからですから、なるべくそれは避けたいところなのです。

結局のところ、上部式の濾過フィルターを使っている水槽環境でメダカを安定して飼育しつつ繁殖までさせたい場合は、上部式の濾過フィルターを撤去してからエーハイム2213とナチュラルフローパイプを取り付けるのが一番早いということになります。

現在は2213とナチュラルフローパイプがセットになったお得なモデルも扱われているようですから、興味があれば購入を検討しても良いかもしれませんね。

購入した濾過フィルターを使わないのはもったいないと感じるかもしれませんが、それを使うことによりメダカが死んでしまうのでしたら意味がありませんので、金魚用の水槽にするとか、新しくメダカ用の水槽を用意するような流れで解決することになります。



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