オトシンネグロの稚魚|ブラインシュリンプと超過保護飼育

オトシンネグロの稚魚というのは、飼育者が意図的に隔離をして育てないと、その殆どが100%の確率で全滅してしまいますので、オトシンネグロが繁殖行動を取り始めて、水槽内で産卵をした場合は、速やかに適切な対応を取る必要があります。

別に、卵から稚魚を孵化させる必要がない場合は、そのまま放置でも構いませんが、せっかく大量の卵を産み付けていて、沢山の稚魚が生まれてくる訳ですから、できれば育てて欲しいところです。

オトシンネグロというのは、メダカとかミナミヌマエビの水槽の同居人としては大変なメリットが多い魚であり、繁殖させている人もあまりいないような感じですし、いつもショップで売られている訳でもありません。

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繁殖活動の見分け方は簡単で、ミナミヌマエビやレッドビーシュリンプの産卵時のように、抱卵の舞のように水槽内を全てのオトシンネグロが活発に動き始めます。

普段は水槽内でじっとしている魚でですから、水槽を注意してみていれば、抱卵の舞はすぐに分かりますから、見ていれば分かります。

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隔離して育てないとほぼ100%の確率で稚魚が全滅してしまう理由。

 

オトシンネグロの稚魚というのは、実際に育てた事のある方でしたらすぐにわかる通り、何もせずにそのままにしておくと、稚魚を捕食するメダカのような魚が水槽内にいない場合でも、一週間前後でその殆どがいなくなります。

また、エーハイム2213などの濾過フィルターの吸い込み口に対して、稚エビが吸い込まれないようにスポンジフィルターを付けていても、その細い隙間からオトシンネグロの稚魚はどんどん中に入って行きますから、早期の隔離が必要です。

初めての頃は、何度もオトシンネグロの稚魚がいなくなるので、その原因がよくわからなかったのですが、親と餌を与えているにもかかわらず、その殆どが一週間程度でいなくなるのは、やはり餓死をしていると考えるのが普通です。

水槽内の水質は完璧と言えるくらいに、ヒーター、水槽クーラー、エーハイム2213複数設置のような環境ですから、これでオトシンネグロの稚魚が育たない理由はやはり、餌しか考えられない訳ですね。

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稚魚にブラインシュリンプを与えてみたら普通に食べたので驚き。

 

オトシンネグロの稚魚というのは、とても小さくて体も透明なオタマジャクシのような外見をしていて、一見して、とてもオトシンネグロの稚魚である事は分からないのですが、水草などにひっついて親と同じようにコケを食べているようにも見えます。

しかし、プレコタブレットや、レッドビーシュリンプ用の高い植物性の細い餌を与えても、一週間程度で全滅する訳ですから、どう考えても餌がマッチしていないとしか考えられません。

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大きさを見ても数ミリはありますから、ヤマトヌマエビのゾエアのように特殊なプランクトンしか捕食できない訳でもないでしょうから、この場合に与える餌といえば、ブラインシュリンプになる訳ですね。

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ゾエアとはプランクトンの事で、いきなり親と同じ形状で生まれてくるのではなくて、何度も脱皮をしながらプランクトンから親の形状に変化をしていく形態の事です。

ブラインシュリンプというのは、あらゆる魚の稚魚の餌として大変有名なプランクトンの事で、シーモンキーという名前でも流通していますから、こちらの名称の方がピンと来る人の方が多いかもしれません。

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オトシンネグロの稚魚は動物性の餌しか食べないので要注意。

 

実際に、サテライトに隔離しているオトシンネグロの稚魚たちにブラインシュリンプを大量に与えてみると、普通に食べているようで、透明の稚魚の体が透けて3匹から5匹くらいのブラインシュリンプを食べています。

親のオトシンネグロはブラインシュリンプなどは一切食べずに、プレコタブレットを好んで食べる傾向にありますが、好き嫌いが激しく結構扱いに難しい事があります。

サテライトに稚魚を移動させないといけないのは、ブラインシュリンプを本水槽に餌として投入しても、稚魚がそれを食べる事はできず、その殆どが濾過フィルターに吸い込まれてしまって水質悪化の原因にしかならない為です。

サテライトの中に大量のブラインシュリンプを入れた場合、とても狭い空間ですので泳ぎが下手なオトシンネグロの稚魚であっても捕食する事ができますし、サテライトから漏れたブラインシュリンプは、本水槽のメダカが一斉に食べてくれます。

これだと、本水槽の水質が悪化する事もありませんし、何よりの問題はブラインシュリンプの卵の殻というのは、バクテリアでも容易に分解が出来ませんので、それが誤って本水槽に入ると色々面倒なのです。

サテライトの底に沈んだブラインシュリンプの殻はそのままスポイトで取り出して処分すれば大丈夫です。

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オトシンネグロの稚魚は超過保護飼育をしないとダメのようです。

 

オトシンネグロはブラインシュリンプが生息している汽水域で暮らしている訳ではないでしょうから、本来は淡水のミジンコのような小さな生き物を捕食しているものだと思われます。

しかし、水槽内で自然発生するミジンコの数はそれほど多くなく動きも素早い為、泳ぎの下手なオトシンネグロの稚魚では捕食する事ができません。

これですから、何もしないと一週間程度で餓死してしまう訳ですが、よくそれで自然界で生きていけると驚いてしまいますね。

恐らくですけど、オトシンネグロが本来産卵するような場所というのは、大量の動物性プランクトンが発生しているような場所であり、そこでないと稚魚が生きていけないような環境ではないでしょうか?

自然界だからこそ実現可能なそのような状況を水槽内で作り出すには、やはり、意図的にサテライトに隔離を行い、泳ぐのが下手な稚魚でも捕食できるブラインシュリンプを大量に毎日与えないと、稚魚は生きていきないようです。

超過保護飼育になってしまいますが、ネオンテトラなどの稚魚の飼育も似たようなものですから、稚魚の飼育で困った際にはブラインシュリンプを与えてみるのがよいかもしれません。

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